
今月も税金や社会保険料が引かれて、手取りが少ないなぁ…

手取額見ると驚くこと…あるよね

そもそも、なんで私たちはこんなに税金を払わなきゃいけないの?
税金は「政府が使うお金を集めるための会費」ではないのです!
社会は税金で成り立っているという思い込み
給与明細の「手取り額」を見るたび、ため息が出てしまうことってありますよね。
物価は上がるのに、お給料はなかなか増えない。
日々のやりくりの中で、「なんでこんなに税金を払わなきゃいけないの?」とモヤモヤを抱えているママは多いはずです。
「税金は、国や地域を維持するために、みんなで出し合う『会費』のようなもの」
そう思い込んでいませんか?
現代社会で使われるお金の大部分は、政府の財政支出や銀行融資などによって生み出される銀行預金です。
それなのに、税金で社会を支えて動かしているのなら
その「税金として徴収されているお金」は一体どこから生まれてきたのでしょうか。
鶏が先か、卵が先か
財源は税金かどうか…などの話になると
よく鶏が先か、卵が先か。と例えられますが
事実、自国通貨建ての先進国である日本においては政府支出が先です。
これを「スペンディングファースト」といいます☺️
じゃ、税金なんて取らなかったらいいじゃん!
なんで税金が必要なの?
という疑問が思い浮かぶかもしれませんが、税金にはとても大切な役割があります。
今回は、普段、経済ニュースを読まない方でもスッキリわかる「税金の本当の正体」を、日常の例えを交えてわかりやすく解説します。これを知ると、ニュースの見方がガラリと変わりますよ!
そもそも、ただの紙切れがなぜ「お金」として使えるの?

私たちが毎日使っている「お金(円)」の不思議から考えてみましょう
1万円札は、原価で言えばただの印刷された紙切れですし、スマホ決済の画面に表示されているのはただのデジタル数字です。
なぜ、私たちはこれらを「価値があるもの」として信じて、お買い物に使えるのでしょうか?
その答えは、国が「税金は『円』で払ってくださいね」という強力なルールを作っているからです。
例えば、税金はドルで支払ってください。としてしまったら
みんな円よりもドルを集めなきゃ!となりますよね。
日本で生活している限り、「円」が必要になります。
だから日本での共通認識として日本円で経済活動することが合理的になります♪
日本で円が使われる理由(租税貨幣論)
みんなが「税金を払うために絶対に必要とする」からこそ、ただの紙切れだった「円」に日本国内では共通の認識が生まれ、普段のお買い物でも、取引する相手との間で安心して使えるようになるのです。
この考え方は「租税貨幣論(Chartalism)」と呼ばれ、
国家が税を指定通貨で徴収することが通貨価値の重要な支えになると説明します。
税金の本当の役割①:格差の是正、所得の再分配
お金の性質を考えてみよう!

もし、この世に税金がなかったらどうなるでしょうか?
政府が支出した分、民間で生みだされた分のお金がずーっと民間の中でやり取りされるわけですが、
有名な経済学者トマ・ピケティ氏は、「r > g」という法則
(株や不動産などの投資でお金が増えるスピードは、働いて得るお給料が増えるスピードよりも圧倒的に早い)
を証明しました。
つまり、放置しておくとお金持ちはどんどん大富豪になり、一般の家庭との格差は広がり続けるということです。
「頑張ってお金持ちになったんだからいいじゃん!」
「勝手に是正しないで!」って思いますか?
所得における消費の割合を考えてみよう!
所得における消費の割合、例えば1日に消費することを想像してみてください。
一般に高所得になるほど所得に占める消費の割合は低下し、
貯蓄や投資に回る割合が高くなる傾向があります。
(合理的な行動でダメだと批判しているわけではありません)
一方、低所得者は所得における消費の割合は多くなり、ほとんどを消費に回さざるを得ないことも多くなるでしょう。
国全体で考えると
せっかく政府が支出したお金が経済活動に使われず
貯蓄として寝かされていると需要が喚起されないままになります。
お金が滞らず、消費されて需要を生み出す役割を担うには
消費してくれる人にお金を回すことが合理的となります☺️
せっかく世の中にあるお金が、一部の富裕層の貯蓄として眠ったままになると、経済は回りません。
だからこそ、税金でお金の偏りを減らし、しっかり消費してくれる一般家庭や子育て世代にお金を回す(所得の再分配)ことで、国全体の経済を元気に動かす必要があるのです。
格差の拡大は需要を減少させ、
格差を是正することで幅広い需要喚起となって
経済成長につながるので必要な税の役割なのです✨️
税金の本当の役割②:暮らしを良い方向に導く「社会の誘導ボタン」
政策手段としての税金

税金には、私たちの行動をゆるやかにコントロールする「調整ボタン」のような役割もあります。
国として「こういう行動をしてほしい」「こういう行動をしてほしくない」
などを促す役割です。
例えば、以下のような仕組みです。
- タバコ税を上げる ➔ 「高いから禁煙しようかな」と健康を促す
- 子育て減税や補助金を出す ➔ 「これなら安心して子どもを育てられる」と応援する
- 環境に悪いものに税金をかける ➔ 「エコな商品を選ぼう」と環境を守る
このように、国は税金の上げ下げを使って、私たちが自然と「望ましい行動」を取るように社会を誘導しているのです✨️✨️
どんな国にしていきたいか。という目線での税金
あなたが総理大臣ならどんな国にしたいですか?
貧富の差が開いたとしても一部の資産がどんどん膨らんでいく社会?
教育費が嵩んで子どもを育てにくくする社会?
自分では避けられない大きなハンデを背負ってしまったらやり直せない社会?
都会だけがインフラ整備され地方は放置されていく社会?
税金は財源なのではなく、社会をデザインしていく役割を担っています🌈✨️
まとめ:税金は「会費」ではなく、社会の「温度調節ダイヤル」
税金の大切の役割を見間違えないようにしよう!
「国がお金を使うためには、まず私たちから税金を集めなきゃいけない」と思われがちですが、実はそれは順序が逆です。
日本のような自国通貨建ての国では、政府は家計のように「税収が足りないから支出できない」という仕組みではありません。
ただし、インフレや生産能力などの制約があります。
政府は国債などを使って、お金を新しく作り出すことができます(信用貨幣論)。

では、なぜ税金があるのか?
それは、ここまでお話しした通り、以下の目的があるからです。
- 「円」の価値を共通認識にするため
- 景気の調整
- お金の偏りをなくして格差を抑えるため
- 社会を良い方向へ動かすため

税金とは、使うためにみんなから集める会費ではなく、「お金の共通認識を保ち、社会をちょうどいい状態にキープするための温度調節ダイヤル」のようなもの。
日本のような自国通貨建ての先進国は、税収による支出の制約は受けません。
ただし、インフレになりすぎないよう、社会をより良くしていけるよう、設定することが必要になります。
税は財源ではなく、社会を回すための大切な仕組みなんだな、と少し見え方が変わってきませんか?



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