税金は政府の貯金箱じゃない!?税金の役割とお金の流れを解説

マクロ経済と経済用語
さくら
さくら

私たちが払った税金で道路や学校が作られているんだよね?

ハナ
ハナ

税金を集めてから政府が使う。というイメージだけでは説明できない部分があるんだよ

税金は本当に財源なの?

政府と家計では常識が違う?

まず質問です 🙋‍♀️

政府は私たちから集めた税金を大きな金庫に貯めていて、

そこから道路や学校の予算を出していると思いますか?

多くの人はそう考えています。

実際に家計では、

  • 収入が先
  • 支出が後

だからです。

政府のお金の仕組みは、家計とは少し違います

政府は貨幣を発行する側なので、家計とはお金の流れの見方が違うのです。

この記事では、

  • 税金の役割
  • 政府支出とお金の流れ
  • なぜ税金が必要なのか

をやさしく説明したいと思います。

政府がお金を使うと何が起きる?

政府支出の手順を見てみましょう

例えば政府が1000万円の公共工事を発注したとします。

政府は不足する資金を補うため国債を発行します。
その国債を民間銀行が「日銀当座預金」で購入し政府は「日銀当座預金」残高を確保。

政府は建設会社が口座を持つ民間銀行に「工事代金分の残高を増やすよう指示」(指示だけです)

建設会社の口座残高が増える。

民間銀行と政府の間で「日銀当座預金で精算

あれ?税金ってどこにもでてきませんよね?
政府が税金をプールして支払っているのではないのです。

つまり

政府支出によって民間の預金が増える

という現象が起きます。

政府はどこからお金を調達しているの?

日本政府は不足する資金を補うために

国債(こくさい)

を発行しています。

国債とは政府の借用証書のようなものです。

そして、

  • 銀行
  • 保険会社
  • 年金基金
  • 日本銀行

などが国債を保有しています。

政府支出の背景には国債発行という仕組みがあります。

それって結局借金だよね?ということについては以前簡単に説明しました
【銀行がお金を作る仕組みとは?信用創造をやさしく解説】
で解説していますが

現代社会で使われるお金の多く(銀行預金)は、
銀行の貸し出しによって生み出されています。」ものなのです。

民間で使われている銀行預金と政府が使う日銀当座預金が「交わらない」ことはまたの機会に取り上げたいと思います☺️

現代貨幣論や信用貨幣論では
「政府支出によって民間のお金が増え、その後に徴税で回収される」と説明されることがあります。

税金を払うと何が起きる?

では税金を払ったらどうなるのでしょうか。

例えば、

あなたの銀行口座から1万円の税金が納められると、

民間の銀行預金は1万円減ります。

つまり、

税金は民間のお金の量を減らす働きを持っています。

税金はなぜ必要なの?

政府は家計のように「お金が足りないから支出できない」という仕組みではありません。ただし、インフレや人手不足などの制約はあります。

もし政府がお金を使うだけで、
税金をまったく徴収しなかったらどうなるでしょう。

世の中のお金が増え続け、
モノやサービスに対してお金が多すぎる状態になるかもしれません。

その結果、物価が上がり続けるインフレにつながる可能性があります。

そのため税金には、

世の中のお金の量を調整する役割

もあります。

お風呂で考えると分かりやすい

よく経済をお風呂で例えられることがあります。
お金の流れをお風呂で例えてみましょう。

蛇口
= 政府支出

浴槽
= 経済全体(ここを大きくすることが経済成長につながります✨️)

排水口
= 税金

蛇口からお湯だけを出し続けると、お風呂はあふれてしまいます。

だから排水口も必要です。

税金には、

経済全体のお金の量を調整する役割があるのです。

まとめ

今回のポイントを整理しましょう。

✔ 政府支出によって民間の預金は増える

✔ 政府は国債発行を通じて資金調達している

✔ 税金を払うと民間の預金は減る

✔ 税金の役割については経済学の中でもさまざまな考え方がある

✔ 税金を理解するとニュースの見え方が変わる

他にもある税金の役割や政府支出の細かなオペレーションなどは
今後改めて書きたいと思います。


参考資料

  • 日本銀行「資金循環統計」
  • 財務省「国債制度の概要」
  • 全国銀行協会「銀行の機能と信用創造」

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