企業が借入するとお金が増える?信用創造の仕組みをやさしく解説!知っておきたい経済のエンジン

マクロ経済と経済用語

こんにちは😊

ニュースで
「企業が設備投資を増やします!」
「大型投資を決定しました!」

なんて聞くことがありますよね。

でも…「それって私たちの生活と関係あるの?」と思ったことはありませんか?

実は、企業が銀行からお金を借りることは、私たちのお給料や景気にも深く関わっています✨

今日は、企業が銀行から1億円を借りると、世の中では何が起きるのか?
を、簡単に見ていきましょう♪

※この記事について

※この記事は、企業の借入を推奨するものではありません。

現代のお金の仕組み(信用創造)をわかりやすく説明するために、企業の設備投資を例として紹介しています。
(金額もわかりやすく大きくしています)

「銀行にある誰かのお金」を借りているわけじゃないの?

会社が1億円借りるってことは…
誰かが銀行に預けた1億円を借りるってことだよね?

そう思うよね😊
でも実は、現代の銀行は少し違う仕組みでお金を貸してるんだよ。

STEP① 企業が1億円借りると、新しいお金が生まれる

ある会社が、「この商品が売れ筋だから量産しよう!」となって

「新しい工場を建てよう!」
「新しい機械を買おう!」

と思って、融資を受けに銀行へ行きました。

銀行の審査が終わると…
銀行員さんが金庫から1億円を運んでくる……

わけではありません😊

実際には、企業の銀行口座に

「100,000,000円」という数字が入力されます。

すると、その瞬間に民間部門の銀行預金(マネーストック)が1億円増えます。

この仕組みを信用創造と呼びます。

えっ!!
数字を入力しただけでお金が増えるの!?

そうなんだ😊
銀行は誰かの預金をそのまま貸しているのではなく、
企業の「ちゃんと返済します」という約束をもとに、
新しい預金を生み出しているんだよ。

銀行が貸出を行う際は、貸出先企業Xに現金を交付するのではなく、Xの預金口座に貸出金相当額を入金記帳する。つまり、銀行の貸出の段階で預金は創造される仕組みである。

引用 「10訂版 図説 わが国の銀行」

STEP② そのお金が、私たちのお給料につながる

そして、企業は借りた1億円で、例えば、機械メーカーから機械を購入します。

すると…

企業の口座から1億円が減り、
今度は機械メーカーの口座に1億円が入ります。

ここからさらに、機械メーカーは

・社員のお給料

・部品代

・運送会社への支払い

などにお金を使います。

つまり、企業が借りたお金は、次々と別の人の所得へ変わっていくのです。

なるほど!企業の借入が、
私たちのお給料になることもあるんだね!

その通り😊
だから企業がお金を使うことは、
経済全体を動かす力になっているんだ♪

スーパーやお店にも広がっていく

例えば、社員がお給料をもらうと…

スーパーで買い物をします。
美容院へ行きます。
旅行へ行きます。
レストランで食事をします。

すると、今度はそのお店の売上になります。

さらにそのお店は従業員へ給料を払い、
仕入れ先へ代金を支払います。

こうして
最初に企業が借りた1億円は、社会の中をぐるぐる回っていくのです。

STEP③ 返済すると、お金は消える

何年か後、企業が利益を出して銀行へ返済します。

すると、銀行に返したお金は
銀行の金庫へ積み上がるわけではありません。

貸し出したときに作られた預金と、返済されたお金が相殺され、
その分の預金は消滅します。

つまり、
信用創造で生まれた預金(元本部分)は返済によって消滅します。

えっ!
銀行がお金持ちになるわけじゃないんだ!

そう😊 利子収入などはあるけど、
「生まれたお金」が、
役割を終えて消えていくイメージなんだよ。

実は「投資が先、貯金はあと」

お金は誰かの負債があって存在できるもの

私たちは気がついたときから目の前にお金の存在があって当然だったと思います。
なので、
つい、「最初からお金は存在していたもの」として認識してしまい
世の中で決まった量のお金が動いているイメージなのかもしれません。

そして「みんなが銀行に貯金しているから企業がお金を借りられる

と思ってしまいます。

でも、マクロ経済全体で見ると、順番は逆です。

企業が銀行から借りて投資をする

新しい預金が生まれる

誰かの売上になる

誰かのお給料になる

結果として貯金も増える

元本分は返済されると消滅する

という流れになります。

つまり、
企業が借入をして設備投資や人件費などに支出することで、
そのお金が誰かの所得となり、結果として私たちの貯金も増えていきます。

企業の設備投資は「経済のエンジン」

企業が

新しい工場を建てる。
新しいお店を作る。
新しい機械を買う。

こうした投資は、会社だけのためではありません。

その支出が、別の会社の売上になり、
働く人のお給料になり、
さらに買い物へとつながります。

だから、

企業の設備投資は経済を動かすエンジン

とも言われています😊

そして2026年現在はどうなっているのでしょうか

悲しいことに、マクロ視点で見ると、
なんと… 日本全体で見ると、企業部門は現在「借入よりも返済や内部留保が上回る資金余剰主体」になっています。
借入して設備投資していないのです😭

全体として見て借入がないということは、
マクロ全体で見ると、企業部門から家計部門への所得の流れは以前より弱くなっているという見方があります。😭

家計所得が伸びにくいと消費も伸びにくくなり、
企業も将来の需要を慎重に見るようになります。

家計の需要が細ってしまうということは
企業が儲かると判断できなくなってしまい、設備投資に慎重になりやすくなります。

みなさんはどう思われますか?

まとめ💡

✅ 企業が銀行から借りると、民間に新しい預金(マネーストック)が生まれる

✅ 借りたお金は、他の会社の売上や働く人のお給料になる

✅ お金は社会の中をぐるぐる回りながら経済を支えている

✅ ローンを返済すると、その分のお金(預金)は消滅する

✅ 企業の設備投資は、景気や私たちの暮らしにもつながる大切な役割を持っている

おわりに

ニュースで「企業が大型投資を発表」という言葉を聞くと、

「会社が大きくなる話でしょ?」と思ってしまうかもしれません。

でも実は、その投資によって新しいお金が生まれ、

誰かの売上になり、
誰かのお給料になり、

私たちの暮らしへとつながっていきます。

蛇足ですが
企業が投資したくなるには「儲かる」ことが予測できるというのが必要ですね✨️
予測に必要なのは家計の需要。
家計に余裕があって、「あれが欲しいな」「あそこに行きたいな」という
いろいろな需要があることが企業活動を支えます☺️

民間企業や家計が融資やローンを組んで生まれた預金はいつか返済され消滅します。
しかし、国内において、唯一負債を積み上げられる存在があります。

その唯一の存在が、「政府」なんだよね♪

政府支出は、民間部門全体で見ると金融資産を増やす方向に働きます。
政府支出を減らすと、その分だけ民間部門へ供給されるお金も少なくなるため、民間の金融資産は減る方向に働きます。🌱

この仕組みを知っていると、
経済ニュースを見るときの景色が少し変わって見えるかもしれません😊

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