消費税を1%減税すると、私たちのお金はどれくらい増える?「約2.5兆円」の意味をやさしく解説

マクロ経済と経済用語
さくら
さくら

消費税を1%下げたら、家計はどれくらい楽になるの?

ハナ
ハナ

ニュースで消費税減税の話が出るたびに、気になるよね。

近年の消費税収を見ると、消費税率1%分に相当する金額は、
おおまかに年間約2.5兆円規模になるんだよ

えっ、1%でそんなに大きいの?

でね、ここで大切なのは単純な金額だけじゃないんだよ。

消費税減税を考えるときには、
「政府が集めるお金」と「私たち民間が持っているお金」の関係を見る必要があるんだよ。

消費税を1%減税すると、経済の中で何が起こるの?

消費税1%って、実際いくら?

まずは、財務省のサイトにある税収に関するグラフを見てみてね。

引用 財務省HP 税収に関する資料

黒の実線が消費税収です。近年の消費税収は、おおむね25兆円超えの規模になっています。

10%で25兆円とすると、1%で約2.5兆円程の規模になると考えられます。

つまり、消費税1%は、年間約2.5兆円規模のお金が動く税金だとイメージすると分かりやすいでしょう。

消費税1%って聞くと、たいしたことないように感じるけど……2.4兆円ってすごく大きくない?

そうなんだよ😊
国全体で考えると、1%でも金額にするとものすごく大きくなるんだよ。

じゃあ、消費税を1%下げたら、その2.4兆円が私たちのところに戻ってくるの?

ここが今回の一番大切なポイントだよ
今まで見てきたように、国全体の視点でお金の動きを見てみよう♪

そもそも、税金と「お金」はどういう関係?

ここで少しだけマクロ経済のお話です。
私たちが普段使っている銀行預金は、経済の中を流れています。

そして、そのお金が、

企業への支払い

誰かの売上

誰かの給料

別の人への消費

というように、経済の中を循環していきます。

うんうん!
今まで何度もこの全体のお金の流れを見てきたよね♪

一方で、政府が税金を徴収すると、
民間部門からお金が消えるんだよ

今までにも解説しましたが、税には役割があり、
その中に、民間の購買力、景気の調整する役割があります。

つまり、

政府が支出する

民間にお金が入る

税として回収される

民間の購買力が減る

という流れです。

では、消費税を減税するとどうなる?

消費税1% ≒ 約2.5兆円が民間部門に残る

ということは、消費税を1%下げたら、
政府が私たちから回収するお金が減るんだよね?

そう😊
その分、民間から消えるお金が少なくなるんだよ。

じゃあ、その分のお金が私たちの側に残るってこと?

基本的にはそう考えられるよ。
全体で見ると民間に残るんだけど、
それがモノの価格がその分下がるということと同じではないことがポイントなんだ。

ここは重要です。

消費税を1%減税したからといって、すべての商品価格が必ず1%下がるとは限りません。

必ず価格が下がらないなら意味ないじゃん

という話も出てくるかもしれません。
しかし、大切なのはお金が「民間にあるか」「政府部門にあるか」の視点です。

減税による効果は、

税として政府に回収される金額が減り、その分だけ民間部門に残る所得・購買力が増える方向に働く

と考えるのが適切です。

「2.5兆円がそのまま私たちの貯金になる」の?

なので、消費税を1%減税した場合、
政府が消費税として回収する金額は、年間で約2.3〜2.5兆円規模減少する可能性があります。

だから「税金が減る分の財源」はどうするんだ!っていう声がでるんだね

そうだね。
政府視点で見ると「減収」のように見えるけど

それは「私たちが経済活動できるお金が民間に残る」ということと
同じなんだよ。

その2.5兆円がはそのまま私たちの貯金になるの?

民間に残ったお金は
消費」「給与」「設備投資」に使われることもあるだろうし

貯金」や「金融投資」にまわることもあると思うよ。
この場合は「経済活動として動かないお金」になってしまうんだよね。

減税の場合は、そもそも政府が徴収する金額が減ることで、民間部門から消えるお金が少なくなる

という仕組みです。

そして、そのお金が家計や企業の手元に残れば、

消費する

企業の売上になる

誰かの所得になる

また消費される

という循環が起こります。

もちろん、そのまま貯蓄される場合もあります。

だから、「2.5兆円=必ず2.5兆円のGDPが増えるとは言えません。

減税のメリットはどこにあるの?

まとめると、
減税のメリットは「民間部門に残る所得・購買力が増える方向に働く」ということ。

購買力、需要が増えれば企業も業務拡大に資金を使い
景気の好循環が生まれやすくなります。

「失われた30年」は家計部門から購買力を奪いすぎてしまっていました。

もちろん、実際の効果は、

  • 家計がどれくらい消費するか
  • 企業が価格をどう設定するか
  • 政府が他の税や支出をどうするか
  • 景気がどのような状態なのか

によって変わります。

減税で本当に大切なのは「2.5兆円」という数字だけじゃない

「減税=政府のお金がなくなる」ではない

ニュースでは、「減税すると税収が減るから財源が必要」
と説明されることがあります。

もちろん、減税すれば税収は減ります。

これは事実です。

ただし、

税収が減ることと、政府が使えるお金が物理的になくなることは同じではありません。

日本のように自国通貨で国債を発行している政府については、
「家計の財布」や「企業の財布」とまったく同じように考えることはできません。

「税金を集めなければ政府は1円も支出できない」

という単純な順番ではなく、

政府支出

民間に所得・金融資産が生まれる

税によって民間の購買力を調整する

という視点から経済を考えると、今までと見える世界が変わるかもしれません✨️

消費税減税のメリット・デメリットは?

メリット

民間部門に購買力が残ること。

デメリット

政府の税収が減ることをデメリットだと報道されますが、
税収が減ることは、民間にとっては良いこと。

ではデメリットはないのでしょうか。

デメリットは、今回の消費税減税「食料品のみ」という部分でしょう。

ほとんどの商品は、それ単体で商品として存在することは少ないでしょう。
部品、肥料、素材、人件費、輸送、包装…
それらを無視して「食料品」だから消費税1%とすると、必ず歪み、誰かが負担増、に
なってしまうと想像できます。

まとめ💡

今回覚えておきたいのは、この5つです。

✅ 近年の消費税収は年間約25兆円規模

✅ 単純計算では、消費税1%は約2.5兆円規模

✅ 消費税減税は、政府が民間から回収する税額を減らし、民間の所得・購買力を増やす方向に働く

✅ 減税の効果は、景気・物価・家計の消費行動などによって変わる

✅複数税率には問題が多い

おわりに

消費税減税は「良い」「良くない」ではなくて
消費税という税金自体の問題点、
そして、もう少しその中身を考える必要があるとわかったかな?

うん!よくわかったよ💡✨️
消費税については以前にも解説してもらったから、
それを踏まえて考えると
一律で減税」するのがいいんじゃない?

すごい!
さくらちゃんが自分で出した答え、
消費税の問題点と減税のメリットをしっかり理解できてるね💞

やったーーー✨️
なんだか今までと自分の中での視点が変わった気がする♪

ニュースの見出しを見て何を思うのか、
この政策は、民間のお金の流れをどう変えるのか。

数字の大きさとお金の流れの方向が分かると、
ニュースの見出しの言葉に流されにくくなりますね🌱

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