日本のお金の二重構造
マネタリーベースとマネーストック
私たちは日本円という共通の通貨を使用して経済活動をしているのですが
実は私たち家計には使えない「円」があるんです(*_*)
どういうこと?って思いますよね
大きいカテゴリとして
私たちの使えない「マネタリーベース」と
私たちが日常的に使用している「マネーストック」
に分けられます。
どちらも「円」なのですが、この2つはまったく役割が違うお金なのです。
「誰が使うお金なのか」
このカテゴリがわかると経済ニュースの解像度が上がると思います☺️
今日はこのポイントをお伝えできたら嬉しいです♪

お金を使うプレーヤーを分けてみよう

この後、説明に出てくる経済主体をあげてみるね
- 日銀
- 政府
- 民間銀行
- 企業と家計(厳密には、家計と企業で分けたいですが今回は同じにしますね)

私は4の経済主体、ってことだね♪
マネーストックとは?私たちが使っているお金

私たち家計や企業が日常生活や取引で使うお金
まずは、私たちが毎日日常的に使っているお金です。
このグループの中で使われているお金を
「マネーストック」
といいます。
例えば…
- お財布のお札や硬貨
- 給料が振り込まれる銀行預金
- スーパーでキャッシュレス決済するときのお金
これらは全部マネーストックです。
つまり、私たち家計や企業が使えるお金、ということですね😊
実は、お札より銀行預金のほうが圧倒的に多い!
「お金」と聞くと、お札を思い浮かべる人が多いですよね。
でも実際には、日本のお金のほとんどは銀行口座の中にあります。
例えば、
- 現金(お札・硬貨)…約100兆円台
- 銀行預金…約1,600兆円以上
という規模になっています(時期によって変動します)。
現金が100兆円台しか存在していないって意外じゃないですか?

銀行預金と同じ額だけ現金があるわけじゃないの?

みんなが銀行預金を一度に引き出すことは考えにくいよ
それに現金だと紛失や盗難のリスクも高まるしね

なるほど〜

だからみんなが普段使っているお金のほとんどは「銀行口座の数字」なんだよ。
マネーストックの増やし方
マネーストックはどうやって存在したのでしょうか?
例えばアルバイトで1時間働いたら「ポンッ」と1000円が出現する?
誰かが画期的な発明をすれば「ポンッ」と100万円が出現する?
そんなわけないですよね😅
過去のブログでも解説したことがあるのですが
現代のお金の多くは「誰かの負債」として発行されています。なので
だれかが「負債」を負った時にマネーストックは出現します✨️
例えば、私が住宅ローンを組んで、1000万円の融資を受ければマネーストックは1000万円生まれます。
例えば、企業が工場を作るために、1000万円の融資を受けてもマネーストックは1000万円生まれます。
ちなみに、このマネーストックは、民間銀行の「信用創造」として新たに生まれるもので
民間銀行が他者の預金から又貸ししているものではないです。
また、政府が財政支出をしたときもマネーストックは増えます。(超重要💞)
政府支出の詳しいオペレーションは今回は割愛しますね。
マネーストックの消滅
私の借り入れによって生まれた1000万円の預金は、その後、住宅の売り手に支払われることで他人の口座へ移動します。
そして、このお金は世の中を回り続けますが、
借り手である私がローンを「返済したとき」に、
その同額だけ預金データが相殺されてマネーストックは消滅します!😲
個人が住宅ローンを借りるという行為や、企業が設備投資のために銀行融資を受けるということは、単にお金を移動させることではなく、
誰かの負債を増やすことで新しい通貨(マネーストック)を民間経済に供給する行為そのものであると言えます。
マネタリーベースとは?私たちが使えないお金

日銀と政府、民間銀行の間で決済に使われるお金
ではもう一つ。
「マネタリーベース」
とは何でしょう?
これは、日本銀行(日銀)が供給するお金のことです。
中身は
- 現金(お札・硬貨)
- 日銀当座預金
の2つです。
ここで初めて聞く人が多いのが「日銀当座預金」です。
日銀当座預金って何?
民間銀行は日本銀行に専用口座を持っています。
これが日銀当座預金です。
この口座は
- 銀行同士の支払い
- 政府預金との資金決済
- 国債を買ったり、満期の国債を返済したりするとき
などで使われています。
銀行などの金融機関や政府だけが使える決済用のお金なのです。
私たちは日銀に口座を持てない

ここが一番大事なポイントなんだけど…😊

なになに?

私たちは日本銀行に口座を作ることはできません!

そりゃそうだ!知ってるよ?

だからね、日銀当座預金が増えても、それは私たちがお買い物に使えるお金ではないんだよ
つまり…
マネーストックは
👩 私たちが使うお金
マネタリーベースは
🏦 銀行や政府間で使うお金
という違いがあります。
「日銀がお金を刷った!」=私たちのお金が増えるではない

ニュースでは「日銀がお金を大量に供給した」という表現を耳にすることがあります。
すると、
「私たちのお金も増えた!」と思ってしまいそうですが、
実際は少し違います。
日銀がお金を供給して増えるのは、
まずはマネタリーベースです。
それだけでは、私たちの銀行口座が直接増えるわけではありません。
私たちが使えるマネーストックは、
銀行の融資(信用創造)や政府支出などによって増えていきます。
まとめ
今回のポイントを整理しましょう💡
✅ マネーストックは私たちや会社が使うお金
✅ 中身は「現金」と「銀行預金」
✅ マネタリーベースは銀行や政府が決済で使うお金
✅ 日銀当座預金は私たちは使えない
✅ 政府支出や銀行の融資によって、私たちの銀行預金(マネーストック)が増えていく
おわりに
「お金」と一言でいっても、実は役割の違う2種類のお金があります。
私たちが普段使っているのはマネーストック。
その裏側では、銀行や政府がマネタリーベースを使って決済を行っています。
この違いがわかると、ニュースで「日銀が資金を供給」「マネタリーベースが増加」といった言葉を見かけても、
「これは銀行や政府が使うお金の話なんだな😊」
と、ニュースの内容がぐっと理解しやすくなるはずです。



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